デリシャスラボプレイ 村井堅司(Age.40)
『将来はイチゴ狩り農園に』
デリシャスラボプレイ 村井堅司(Age.40)
ビニールハウスに広がる甘~い香り。加古郡稲美町に4棟のビニールハウス、村井さんのイチゴ農園だ。訪れるとデニムのつなぎ姿、作業中であったが手を止め、笑顔で迎えてくれた。
村井さんは神戸市灘区在住の40歳。農業歴は5年。祖父、祖母が持っていた農場を引き継いだ。
村井さんの経歴はおもしろい。コンピューター専門学校を卒業しシステムエンジニアに、その後スノーボードのプロを目指し海外へ。大きなケガをし、プロの道はあきらめアジア~アメリカへ2年間自分探しの旅に出る。帰国後、知り合いの建築会社でインテリデザイナーに。
2年後、家具職人になりたいと思い、修行、現在は家具職人もしながら農業に励んでいる。
「なぜ、イチゴ農園をしようと思ったのですか?」と聞くと、稲美町には果樹園が少ないという。
同じ野菜をやるよりもこだわりの果樹園をやる方に可能性を感じたみたいだ。
主要品目はイチゴのみだが、7種類も品種がある。かおり野や章姫、紅ほっぺなど実が大きくて甘い有名品種だ。
栽培中は農薬はほとんど使わず、防虫剤は一切使用しない。イチゴ栽培天敵の虫に対しては虫をえさにする害のない微生物を使う。
特に食の安全、安心して口にできる食物が求められている昨今、
「果物は生で口にするものなんで安心・安全に人一倍気を遣っています」
という生産者の言葉に、ほっとした。
将来はこの農園を一般の方にも利用いただけるイチゴ狩り農園にしたい想いがある。
村井さんの目には、このビニールハウスの中で子供たち、家族がイチゴを狩り、食べて広がる、にぎやかな声と笑顔が映っているように感じた。
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